ぼくはクリオネといいます。
理由は…理由は…好きだからです。
名前のリクエストをするとき、 その生き物の特性と自分をつなげるのだからと、 調査を重ねた上で選ぶものだとは思いつつ、結局、 選んだ理由が言語化できないこの生き物になりました。
このこと、そのものが、 ぼく自身をあらわしていることに後々気がつきました。
自分が現在大切にしているものの数々は、なぜ大切なのかと言われても、理由が言えないものばかりだったのです。
理由が言えてしまうものに、たいしたつながりはない、とまで言いたくなるほ どに。
後付けですが、クリオネは、幼生期には殻をもつ巻貝なのだそうです。そして、大人になると完全に殻を失う …
「理由」「理屈」「理論」
自分を取り巻く「ことわり」から抜け出た「やわらかい部分」のことを、人は「クリオネ」と呼びます。
なんつって。
(Photo by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net )