種を継ぐ仕事(Macaone)

今年の春から、種のバンクのための畑を始めました。借りた畑は、いわゆる耕作放棄地。何年も使われていない元田んぼです。

 

私は何年も前から種を継ぐことの重要性を、感じていたので、ここでそれができることになって、すごい喜びを感じました。


早速、種の交換会に出向き、種を手に入れ、自然農塾にも通い始めました。

 

種のバンク。その志は高く、強い。

しかし、いざ土の上に立って始めたら・・・・

こりゃあ大変だ。

元田んぼだけあって、ちょっと掘れば池がで来ちゃう。挙句の果てにはオタマジャクシが生まれてしまって、まあかわいいんですが・・・・


ともあれ、やるっきゃない。


一本のクワと鎌とスコップで、土と対話しながら大地に向かいます。

シクハクしながらも、黙々と続けてゆくと、だんだん心と体と大地がつながる感覚がわいてきます。


そう、この感覚。

 

畑には、植物だけではなく、カエルも虫もトカゲも、微生物も、そしてたぶん、植物の精霊やら、この土地をつかさどる存在たちもたくさん、かかわっていることでしょう。

そんな中で、人間の私たちは遊ばせてもらっているにしか過ぎないのかもしれません。

 

「死と破壊」のエネルギーが渦巻く世の中にあって、種を継ぐ仕事をする。

私のやっている、それは本当に小さな一つのずくのような行為かもしれない。

でも、それを根気強くやり続けることで、「命と希望と、創造」の灯を大きくふくらましていこう、そう私は思っているのです。

                            (Macaone)