私と合唱(Cetonia)

合唱というとみなさんはどんなイメージが浮かぶでしょう? 


声がでないのに音楽の授業でいやいや歌わされた思い出がある人、はじめて音がハモったときに背筋がぞくぞくした人、ソリストになれない人が歌うジャンルだと思っている人、合唱こそもっともすばらしい音楽体験だと思っている人、などなど一人ひとりの合唱への思いはさまざまですよね。


私の場合、小学校4年生から6年生の半ばまで、中学校1年生の途中から3年生まで、大学4年間、社会人になって7年目から今日まで、気がつけば通算すると25年間くらい、なんと人生の半分は合唱で歌いつづけていることになります!


現在、混声合唱団で歌っていますが、毎回、仲間と合唱するのは心底楽しくて、そういう場所があるのは、「こころのふるさと」をもっているような感覚です。

 

合唱というのは掛け算の音楽といいます。一緒に音楽を創りあげていきながら、同時に自分自身の音楽を表現すること、瞬間瞬間、共時的に周りの人の声や息づかい、全体のハーモニーを聴きながら、ひたむきに自分自身と向き合います。とても繊細な、かつ大胆な試みの連続で、まったく感じ方が違う人間同士が、「自分のうた」を歌いながら、「ひとつの音楽」をつくりあげていくという、すばらしい体験です。それは他人に合わせるのではなく、(発声法は合わせますが^^)一人ひとりが自分自身であればあるほど、また一緒に歌うメンバーを尊重すればするほど、相乗効果でいい音楽ができていく。逆にたった一人の何かが音楽を台無しにしてしまうこともあります。(なにせ掛け算ですから、ゼロをかけたらゼロになっちゃいます^^;)

  

技術的な制限(要するにうまく歌えないってことです)のために、歌いながら居心地が悪くて、もがいていた時期もありました。ですが今は、個人として100パーセントもてる力を出せるようになること、つまり「全体のなかの私」の役目を果たすことが、一つの音楽をみんなでつくるのに大事なことだと思っています。

 

ある日、いつものように練習にいく途中、自転車を漕ぎながら、ダマヌールの芸術について考えていました。ダマヌールという精神的民族の芸術の特徴は、集団・集合的芸術といわれ、実際に今年の6月にダマヌールで受けた芸術のワークでは、とてもおもしろい体験をしましたが、自分がやっている合唱にも共通する部分があるのでは・・・・?!

 

ダマヌールの芸術とは何か、もっとよく知りたい!と今度のセミナーを楽しみにしています。

 

Cetonia

 

写真はダマヌールの合唱隊の演奏風景

Damanhur Spiritual Eco Community のflicr より

https://www.flickr.com/photos/damanhur_ms/