日本人の特性とは?(Ayu)

22日の水曜日、プライベートで来日されていたダマヌリアンのアナコンダさんと京都でお会いしてきました。ダマヌリアンがプライベートで来日するのは大変珍しいことなのですが、転職を期に思い切って念願だった日本に旅行に来られたそうで、知人のTさんの案内で京都を回ってきたとのこと。

 

アナコンダさんとは植物の音楽のプロジェクトで1回スカイプでお話ししただけだったのですが、出会ってすぐにいろいろな話に花が咲きました。

「アユ!これを見てくれ、日本人はなんて素晴らしいんだ!」


と、差し出すipadに映しだされているのは、日本人の私たちからするとごくごく普通の光景、切符売り場に人が並んでいたり、階段の昇り降りの列が区分けされていてその場の全員がそれに従っていたり、工事現場の職人さんたちがリズムよく一体となって働いているような光景です。


「みてよ!この職人達、5人がまるで一人の人間みたいなチームワークでものすごい速さで完璧に仕事をしているんだ!こんなのイタリアでは考えられないよ!イタリア人だったら、日本人が10分でやることを1時間以上かけてやるだろうね!」


「こういった日本人の特質は、ダマヌールにも必要だと思うんだ!」

え?そうですか?ダマヌリアンもものすごいチームワークで働きますが(^^;)


アナコンダさんはミラノの出身で、子供の頃にアメリカやフランスに住んだ経験があり、国によって国民性の違いや多様性があることを身をもって感じているのだそうです。彼の視点からすると、ダマヌール市民が国際的になってきて多様性が生まれている現状でも、かなりイタリア文化が根強いと感じてるところがあるようでした。


彼に以前からの疑問「イタリア人はカプチーノを朝しか飲まない」というのはホントなのか尋ねてみました。

「そうだね、確かにイタリア人はカプチーノは朝飲んで、それ以降は普通のエスプレッソだったりその他のものを飲む人がほとんどだね。」

「ダマヌールのバールでも、午後にカプチーノ頼んでいる人がいると、誰?って思わず見てしまうね」

とのことでした。特にこれといった理由はなくて「そういうもの」のようですね。

とは言え、彼らにとっては言葉にするまでもない感覚ではあっても、そこにはイタリア人の食に関する美的センスが宿っているように思われます。


だからといって「朝以外飲んじゃダメ」というわけでもないらしいので、そういう文化を持たない外国人は特に気にする必要はないそうですし、そこから新たな多様性が生まれるかもしれないですものね。


外国人から見た日本人のもつ「素晴らしい特質」も、その土地に生まれた自分たちにとっては「そういうもの」と自然に受け止めていて、特に気にもしていないことかもしれませんが、もしかするとそこには単なるこだわり以上の大切な「何か」があるのでしょう。


異国の、異なる文化背景の友人にそういった視点を指摘されるのは、普段自分たちが持っている固定化された視点を変える体験となり、とても楽しいものですね。

(Ayu)