物語離れ

小学校で働いています。

読書離れが叫ばれる昨今ですが、なんの!

子ども達はものすごい量の読書をしているのです!


学校によると思いますが、多い子ではひと学期に200冊を超える本を読んでいます。

ひと月に50冊以上です。


多読者(たくさん本を借りた人)が評価されるシステムから抜け出ていないからか、借りるだけで読まずに返してしまう子も中にはいますが、子ども達は予想以上にたくさんの本に触れています。


本の内容は様々ですが、低学年はとくに絵本中心なので、物語が多く読まれます。
高学年になると、自然科学、人間社会系の本が入ってはきますが、実在の人物の伝記や自伝的なもの、それから、妖怪や怪盗の出てくる物語や、学校の怪談などの絵童話は特に人気です。


かなり乱暴な解釈だけれど、ゲームも物語の仮体験とするならば、いつでも子どもは空想から離れないように、必死で今をやりきっているように思います。


「理由」「意味」「正誤」「目的」など、授業の中で重視される価値ではすくいきれない「なにか」から 、人は離れては生きていけないのかもしれないと思いました。


とはいえ、合理、能率の社会生活の中では、選ばれるのはやっぱり実用書だろうか。
忙しいのに空想物語なんて、意味がないから後回しだろうか。


最後に小説を読んだのはいつですか?


CLIONE