違いが豊かさになる

 同じ日本人どうしでも、育ってきた環境やバックグラウンドが違えば、まったく価値観が違うのが当たり前。

 そこに感情が絡むと、ふだんおとなしい人も自分で自分を追い詰めてしまって平穏な相談ができないことが定番だ。


 でも、そこで「じゃあ、とりあえずこうしておこうよ」という、これまで自分が良かれと思って出してきた助け舟が、結局本質的なことを先延ばしにしてしまって何の解決も産まないことを、そして誰かがやるかと思っていたら結局誰もやらないということを、最近改めて実感した。


 それではどうするか?

 

 ゆるやかに、やさしく、ユーモアを持って、しかもマジで向かい合う。

 

 そしてポジティブに戦略を立てることは、各自の持つ多様性を最大限活かすことで、予想外のポジティブな結果を得ることも可能になる。そのためにはお互いの持つネガティブなところにだけ反応していてはいけないのだと思う。

 

 キビシく、優しく、マジで、ユーモアを持って。

 

 みんな自分のなかにこれらそれぞれの個性を担当しているパーソナリティが居るではないか。そしてこれらのパーソナリティが愛のもとに融合・統一されることと、グループ全体の個としての変容とは、内にあるものが外にもあるという変化を同時進行でやっていくことなのだな、と実感できた。

 

 外で困ったら内を見てみよう、内で困ったら外を見てみよう。

 

 あらゆる体験に無駄がないのだとしたら、毎日の体験から学ぶことができるはずだ。答えはきっとまだ見ぬ本の中ではなく、毎日の体験とコミュニケーションの中にある。それをしっかりと見つけ出したい、共有したいと思う。