生まれ変わりについて

ダマヌールでは、過去生のリサーチというセミナーを実施している。


過去生=前世とも言えるが、ダマヌールの生まれ変わりの定義は、ある人が死んだら、次にその人がそっくりそのまま別の人として生まれ変わっていくというの単純なものではではない。


どんな人の中にも、多重的に存在するパーソナリティというものがあるが、様々なパーソナリティの集合により成り立っている魂は、生まれ変わるたびに再構成され、いくつもの輪廻を重ねる中で磨かれ、進化し続けている。


ある時代、ある場所に、ある人として生まれることで、ひとつのかけがえのない人生がある。


いまとは全く異なる人生を生きた記憶ーそれはひとつの完結した人生でありながらも、現在も私たちの中に存在し、今の自分の人生と同時に生きている。


トラウマを癒すために、自分自身の前世を退行催眠を通して見ていくというセラピーもあるが、ダマヌールの過去生のリサーチは、実際にその過去の人生を、神託をとおして詳細にリサーチをして調べて特定していくところから、自分自身への旅が始まる。


そして、それは「あなたの前世は~です」と誰か他の人から知らされるようなものではなく、また誘導により催眠下で、あるビジョンを思い出していようなものでもなく、とても深淵で、もう一度その人生の始まりから終わりまでを、その人として生き、再体験するような非常にダイナミックなものである。


セミナーでは、様々な方法を通じて、自分自身の中に現在も同時に生きている、過去のある自分自身に深くコンタクトしていくというプロセスをたどっていく。


それは、頭で使って考えたり、想像したりということとは全く違い、自ら過去生の記憶をはっきりと思い出すことよって、その過去生の自分が今の自分自身にどのようなテーマや価値をもたらしているかということを、はっきりと自覚するチャンスが与えられるということである。


セミナーの中では、過去のイメージやビジョンだけでなく、その人生を生きている自身の躍動感溢れる感情や情熱、自分自身が何を大切にし、何を愛し、何を守ろうとし、どのような信念や考えで、何を遺したのか、その生き生きとしたエネルギーが、過去の記憶と共にわき起こってくる。


それは想像を超えるリアリティで、どんな映画を見るよりもドキドキワクワクなものだ。


ダマヌールの過去生のセミナーは、幸運にも、他の参加者の人生をも共に味わうことができる。

それはまるで、その人の人生を通して、自分自身があるひとつの生まれ変わりをしているかのようだ。


自分自身の人生だけでなく、他の人の過去のある人生を、自分自身も共に生きることができる機会がもたらせされるというのは、自分自身の魂にとっても、なんとすごいことか。


どんな人生にも、様々な人間の物語がある。すべての人が、時に予期せぬ事に出会ったりしながらも、懸命に生きている。


現在の常識や価値観では考えられないこと、正反対なことが、その時代では正しいというのもある。感性や感覚の違いというのは、現世のおいたちだけでなくこれらの過去生の体験の違いからも成り立っているのだと思う。


また、一般的な書物に残されているものとは違う、知られていないけれども、かつて存在していた世界、民族、ストーリーに他の参加者の色々な過去生を通じて出会う事もあった。


私たちの魂に刻まれている、はるか遠い、しかしいまなお歴然と輝いている生き生きとした記憶。歴史の教科書には載っていないけれども、それが真実であるということが理解できる。なぜなら細胞が覚えており、それに応えるから。


ダマヌールの過去生のセミナーに参加するたびに、人間というのはなんと多種多様であり、たくさんの価値観、違いという豊かさあるんだろうと、毎回感動で胸が震えるものだ。


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