人類の神殿に日本の言霊が響いた日

ちょうど1ヶ月前の2016年6月24日、日本のアーティスト、キリロラさんによる、人類の神殿での奉納パフォーマンスが行われました(写真はその前に行われたオープン神殿でのフォトセッション)。

 

さまざまなシンクロニシティーに導かれた、数多くの出会いの連鎖によって、このパフォーマンスは実現されました。

 

当日、人類の神殿の別のホールで重要な儀式が行われていたために、パフォーマンスが行われた「大地のホール」へは限られた人数しか入ることができませんでした。

 

当初は、ダマヌール東京のメンバーだけと言われていたところを、奉納にゴーサインを出してくれたサッジ(賢者)の一人であるフォルミーカさんはじめ、関係者の当日ぎりぎりまでの奔走と調整により、5名のダマヌールの音楽家・ダンサーと、日刊新聞の編集長エレファンティーナや、レグイダのロドライオさんほか10数名の聴衆が参加することができました、

 

翌日の日刊新聞QDqには次のように報じられました。

 

日本の歌手キリロラによる

大地のホールでのパフォーマンス

 

 昨夜、大地のホールにおいて、イタリアを訪問していた著名な日本のシャーマニックなシンガー「キリロラ」による、すばらしい、インプロビゼーショナルなパフォーマンスが行われました。

 彼女はアユによってダマヌールを紹介され、ダマヌール東京グループとチュフォロットによって、ダマヌールのオーガナイズ部門との協力により、ダマヌール及び人類の神殿の訪問、そしてアバトンでの滞在が実現しました。

 

 彼女の歌唱は古代の日本の儀式的伝統によるものです。(中略)

 

 昨夜、実際に彼女は、身体の動きを伴うすばらしいトーンの声を使って歌いました。それらすべてが、まったく優雅で完全によく考えられたものであり、信じられないほどコントロールされた“韻律”をもち、彼女自身のすべての部分と調和していました。彼女が見せる旋律的で優美なパフォーマンスは、古代の文明と、プロフェッショナルとしての高度な能力と、そして呼吸の使い方、動き、音とゆるぎない心立て、そして儀式のためのすばらしい衣裳、それら一つ一つの細部の入念な訓練が結実したものでした。

 

 さまざまなパワーやエレメントとのコンタクト、今いる場所への賛美にあふれた彼女の触れ合いは、心の奥深い所から生じているのが感じられました。信じられないことに、彼女は何分もの間、歌いながら、そして観客の方に体を向けるときには微笑み、完全に優美さを保ちながら、舞い続けました。

 

 鳴りもの(おりん)、長手のスカーフ、ヴォカリーズ、息と声の交ざった音を使いながら、そして、彼女のソロ・パフォーマンスと交錯して、ダマヌールのミュージシャンたちによる、パヴォーネのゴングやズィゴラの声、クワリアのダンスやアルバトロスのチェロ、ナンドゥのバスリコーダーが少しずつ加わりました。ほかに音声技術者としてトリトーネ、タッソがいました。(中略)

 

 彼女のコンサート映像を見たい人は Kirilola.jimdo.com/video-1のウェブサイトを訪問してください。

 

 エレファンティーナ・ジェンツィアーナ

 

何もかもが慌ただしく直前に決まったため、キリロラさんとミュージシャンたちはリハーサル無しで、ホールで初顔合わせの後、10分ほど打ち合わせただけで本番の奉納演奏に臨みました。

 

キリロラさんのダマヌールや人類の神殿に対するリスペクトがミュージシャンたちにも伝わり、それぞれの楽器や声、ダンスとの即興的なコラボレーションも、凛とした緊張感のなかで奇跡のように紡がれていきました。

 

人類の神殿に初めて響いた日本の言霊は、共演者も聴衆もそのマジックなパワーを神殿の響きとともに全身全霊で受け止め、言葉を超えて伝わるエネルギーの真摯さに皆が心を打たれました。

 

終演後、聴衆が口々に「本当にすばらしい!神殿が喜んでいるようだ。これこそが精神性を伴う民族的芸術の多様性の豊かさで、私たちが初めて体験するものだ。彼女がはるばる日本から奉納に来てくれたことに感謝したい」と、興奮気味に語ってくれました。

 

奉納の様子はヴィデオ撮影され、人類の神殿の著作権協会の預りになっており、審査の結果、公開の許可が出れば、何らかの形で公開できるよう、キリロラさんとも相談していきたいと考えています。(続きます:AYU)