甘いスイカを作るコツは、「スイカさんへの声がけ?」

写真のスイカは、
この夏、ダマヌールのプロジェクト「種のバンク」
の種採りために作ったスイカです。
血統書付きの有機栽培の「黒部スイカ」の種を取り寄せ、
我が畑で種からスイカに生る経験を3年間積んでもらうことで、
購入した種を我が畑に適した種として固定化する。
こーんな大それたことを考えて、この夏、挑戦してみたわけです。
 
で、その結果は?というと、
残念ながら・・・
全く甘くない、食せないスイカしか生りませんでした。
形状だけは、
かの有名な黒部スイカらしくなったのですが・・・・。
 
あれだけ、カラスやハクビシンからスイカ様を守るために
網囲いなどして、手を入れたのに、なぜ?
肥料不足か、土のPHか、何が悪かったんだろう?
やっぱ、スイカ作りは難しい!
 
さて、前振りは、このくらいにして、
以下は、中学校で技術を教えている我が息子から聞いた話です。
 
この春から「あまーいマイ西瓜(スイカ)」を栽培しよう!」
という取り組みを生徒達にさせ、
土作りから収穫までの過程を
各生徒が自分で考えて自主的に行うやり方で
検証実験的に実践させたそうです。
 
収穫後のまとめの授業の中で、
甘ーいスイカを、それもたくさん収穫した生徒に、
そのコツ(技術)を聞いたところ、
「一個一個自分で名前を付けたスイカさん達に
 毎日毎日、愛情をもって声がけした」
とのこと。
 
栽培条件を条件統制して
実験的に行った栽培実践であったため、
他の生徒たちも、
それしか考えられないなあ〜
と妙に納得してしまったらしい。
 
教える側の我が息子は、
「ホントにそんなことあるんだ。」
 しきりに困惑していたが・・
ダマヌールの植物の音楽の機械で、
いろいろな植物が奏でる歌を聞いている私は、
「そりゃあ、当然でしょ。」とえらそうに即答。
 
「だって、植物にも心があるんだから、
 そりゃあコミュニケーションが問題でしょ。
 愛情いっぱいに声がけして育ててもらえれば、
 それに応えようとするんじゃない?」
「それに、今どきの教育現場で
 そういう意見が出るなんて、
 素敵なことなんじゃない?」
 
そう言ったとたん、
ああ、そう言う自分は?と
はたと気付いた。
愛が足りないなあって。
明日からの畑仕事は、心入れ替えて取り組もう!
 
             RANA