何十年も前のこと、結婚して自分の名字が変わるという体験をしたとき、何か新しいことが待っているような不安と期待が入り混じったような気持ちになりました。それまでと違う呼び方で呼ばれるたびに、
「もう後には引けない、前進あるのみ!」という自覚が湧いたことを思い出します。
それから何十年の私の人生は、結婚後の新たな名字と重なり、今の私を形成しています。
名前って、人に呼ばれるたびに、そういう感じがしっくりマッチしてくる…そんな気がします。
そんな私に、この夏、ダマヌール市民の一人として動物名を獲得するチャンスが巡ってきました。いつか獲得できたらいいなあ~なんて、ずっとずっと未来の夢のように思っていただけに、わくわく、どきどき、胸が高鳴りました。
今度はどんな名前と自分の人生を重ねようかな、呼ばれたときの音、動物としての特性はどうかな、自分がいつも出会える身近な動物だといいな、などといろいろイメージしました。
その結果、獲得した名前は、ラーナ(RANA)。日本語でカエルのことです。
イタリア語だとすごく女性的な音で、すてきな名前だと直感したこと、カエルは、田舎暮らしの自分の周りでいつも一緒に住んでくれてる愛らしい存在であること、オタマジャクシからカエルになるまでのカワル様子が見事なこと、自分が思っていた条件にピッタリでした。
この夏から、仲間に「ラーナ」と呼ばれるたびに、自分の中の新たな感覚が刺激されているように感じます。ラーナとしての今後の人生、どんなふうに展開していくか愉しみです。