『うまい。』

基本的に薄味志向で、オーガニックな食品を好む人にとって、ラーメン雑誌の人気ランキングの上位に挙がるラーメン屋のラーメンは、健康上、忌み嫌うような食品に当たるのかもしれません。背脂たっぷり、こってりにごりスープは、おせじにも健康食品には見えません。

それでも、きっと、オーガニックな食品を好む人の心の中にも(オーガニック仲間には決して言えないけれど)「カップ麺が食べたい」みたいな気持ちは起こっているのではないかと予想します。


「体に悪かろうが、うまいもんが食いたい!!」

という思いは、

「この物質世界を生きたい!!」
という叫びに似ていると僕は思います。
健康上は、まるで逆のことなのだけれど。

栄養バランスが抜群にとれた、オーガニックラーメンがもしあったとしても、うまくなかったら僕は食べませーん。
こうしているうちに、、、
うまいラーメンによってこわされる物質世界の健康と、うまいラーメンによってもたらされる精神世界の滋養。



「うまい。」



この概念を理解するには、僕はまだ、あまりにも浅い。