今年の超早い春は、蜂たちにとって凶か吉か?

  
     養蜂を始めて8年目の春を迎えた。

 毎年なら、
 ゴールデンウィークが終わってから採れだすはずの
 ミカンの花のハチミツだが、
 今年は、4月末から採れ始めた。
責任感の固まりのような働き蜂が、
雨上がりにもかかわらず、水滴もなんその・・・で
ミカンの花に突進していった。
 
今年の春は、いつもと違う。
急にいっぺんに春の固まりがやってきてしまった
という感じである。
 
異常気象は、
このところ毎年続いているという状況だが、
今年の春が一週間は早い感じだということは、
蜂達が集めるハチミツの種類と時期をみても
一目瞭然だ。
 
この調子で蜜源となる樹々が
一時期にかたまって蜜を出すとなると、
夏の終わりの蜜源が足りなくなり、
蜂たちが秋から冬を越すための栄養源が
不足することになるのかも?
 
また、今年の夏は、
史上最高の暑さになるかも?
というNASAからの情報もあるが、
夏の暑さは、人間だけでなく、
ミツバチにとってもかなりこたえることである。
さらに、
養蜂家に飼われている蜂は、
冬越しのために糖液という餌がもらえるが、
自然の中で自生している蜂達は、
こういう異常気象の中を
自力で生き抜いていかねばならない。
さらに心配なことに、
このような気象の変化からか
蜂の大敵のダニの大量発生により、
日本固有の日本ミツバチは、
いまや絶滅危惧種寸前の状態になりつつある。
 養蜂を始めてから花が咲く時期に敏感になったとはいえ、
 今年のような春の異常を感じたのは、
 始めてである。
 ミツバチ目線で気候を考えられるようになったから
 ということだけなら、いいのだが・・・。

 

 今後の気象の変化だけでなく、
 地球全体の大きな変化に対応できるよう
 強く生きないと!と
 なぜか思う今日この頃である。
 
        RANA