秋のダマヌール(Yamamai)

こんにちはヤママイです。

一昨日ダマヌールより帰宅しました。思えば初めてダマヌールを訪問したのも、同じ秋分の時でした。

 

今回の訪問は、何か一つのサイクルが閉じられて、新たな変容に向かう時を迎えているという、とても感慨深いものがありました。


 

きっとヨーロッパの9月は青空に澄んだ空気、心地よい風がバラの香りを運んできて…と勝手に想像していましたが、空港に降り立つとまるで日本の秋の長雨状態。寒いのね~とがっかりしていたら、迎えに来てくれたGが、イタリアも今季は長雨で、トスカーナ地方では野球ボールくらいのひょうが降り、ブドウ畑やオリーブの木など作物に甚大な被害が出たことを話してくれました。


そもそもの出発自体が、エールフランスのストで代替飛行機に乗り、乗り継ぎの空港で5時間の待機。旅が24時間の上に寒い雨とあってへとへとだった気持ちが、ある瞬間一気に変容し、まだ生かしてもらっていることに感謝しようと思いました。

 

Gにそのことを言うと「そうよ、人生は続くのよ」ととても明快で、ダマヌールに来たのだと実感した瞬間でした。今回は一人旅なのでレンタカーもなく、歩いて行動できるクロノコピアのコミュニティに宿泊させてもらいました。日々に予定があり、多用な毎日でしたが、クロノコピアの子供たちと過ごす時間が持てました。

 

私が勝手に“私のお姫様”と以後呼ぶことになった女の子は、本当にファンタジーに富んでいて、絵を描いて見せてくれました。紙を見つめながら「アーティストはよく考えるのよ」としばらく考えるジェスチャーをして、描き始め、終わると「これは芸術作品です。ママにあげよう」と、これらを繰り返すのです。

 

6歳の女の子から、こんな言葉が自然に出るなんてとても感動しました。私はお礼にその子の名前を4つの表記、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字で書いてあげると、それはそれは大喜びでした。ほかの子供たちとも同様に過ごしましたが、ダマヌールでは本当に芸術というものが身近にあるのだということを、わがお姫様をはじめ、色々な人より学んだ、本当に素敵な日々でした。

 

今回来日するピオブラにこの事をジェスチャ―を真似てして見せると、当然よ!という顔をしたのちに、噴き出して、凄いね~と大爆笑でした。彼女は日本の繊細な美術を愛していて、セミナーで皆さんにお目にかかることを本当に楽しみにしています。

 

CON VOI、 YAMAMAI