日天月天で植物の意識のプレゼンテーション

先日、10月27−28日に岐阜県恵那市の日天月天でのイベント「✽鎮守の森の響き合い✽ 〜ボロンだよ全員集合〜」の二日目午前中に、植物の音楽や植物の意識についてのプレゼンテーションをさせていただく機会がありました。

 

たっぷり3時間もの時間をもらったのもはじめてのことであり、日頃よく聞かれる「植物には意識があるの?」という点に関して、過去の映像や近年の植物の研究者たちの紹介、そして物理学者たちや最先端の意識の研究者たちの見解までたっぷりと紹介させていただきました。

「何を喋っても良い」と主催者から言われていたのを幸いに、ちょっとオタク方面に悪乗りしすぎた感もあり、人工知能の意識に脱線しすぎたあたりはさすがにお客様もつらそうでしたので、今後はそのあたりはカットする代わりに、このブログにそのあたりの記録を残しておこうと思います。

 

別記事ではボロンや仲間のアーティスト・舞人たちの様子も紹介します!

 

まずはBBCnewsで紹介された、現代の植物研究でわかってきた「植物の根のネットワーク」の動画を紹介しました。これらはインターネットの別称”World Wide Web”をもじって”Wood Wide Web"とも呼ばれています。

 

 

この動画で紹介されていることを簡単にまとめると、こんな感じになります。

 

 

そこで、現代の植物の意識研究の第一人者、ステファノ・マンクーゾ教授を紹介しましょう。

 

 

日本でも2冊の本が出版されています。

 

 

マンクーゾ教授は、TEDでの講演動画の中で、物理学者ミチオ・カク教授の「物質の意識に関する見解」を紹介しています(動画では8分10秒位から)

 

ミチオ・カク教授の見解はシンプルにいうとこんな感じです。

 

 

ここでさらに、現代の意識研究者たちの研究を紹介しましょう。デイビッド・チャーマーズというオーストラリアの哲学者・意識研究者です(アユが紹介したのはこの動画では11分36秒あたりから)。
もしかしたら光子(フォトン)すら、何らかのレベルの意識を持っているかもしれない、意識とはあらゆるものに宿っているものかもしれない、というくだりです。

 

 

現代の物理学者や意識研究者たちですら、物質にも何らかの意識がある、ということを認め始めている、それを前提にした基本的な理論を考え始めているわけですね。この動画の後半でも紹介されているジュリオ・トノーニの統合情報理論では、意識の有無に関して、次のような理論を提唱しています。

 

 

こう考えると、植物が周囲の環境に反応し、お互いに交流していることからも何らかの意識を持ち、高度な情報ネットワークを発達させていることは、アカデミックな世界でも次第に認識されてきていることがわかります(もちろん、まだまだ研究すべきことは膨大にありますが)。

 

プレゼンテーションの後半では、人工知能に宿る意識に関して話題を広げて(脱線して)行きます。

 

AYU