芸術家たちの民族

ダマヌールでは、アーティストであるということは、創造的な方法で毎日の現実を生きるということです。

 

どのようにして?—夢をみることや、まだ存在しない状況や体験を生み出すことで。

 

ダマヌールそのものが、全員の直観力と行動によって日々実現されている大きな夢です。

 

創造力は皆が、まさにすべての人間が持っている特有のものです。

 

それは、共通の目的や夢にいつでも役立ち、感情や楽しさを与え、そして、どのようにして私たちの人生をよりよく変えるのかヒントを与えることができるのです。

私たちが作品です

自己の芸術的な能力を育むことは、ダマヌリアンの形成において重要な要素と考えられています。

 

それをより大きな熱意と時間と才能をもってする人々もいれば、より趣味的なやり方でする人々もいますが、大切なのは、全員がともかく時間やエネルギーの一片を、内なる芸術家に向けてとっておくということです。

 

芸術的精神をもって生きるということは、毎日の行動に価値と意味を付け加えることを可能にします。なにより、直観を広げながら、新しい考えや生き方に向かって、前の結果を絶え間なく超えていくことを意味します。

 

ダマヌールでは、たくさんの芸術作品の中でもっとも美しいものとは、自分自身と他の人たちのために、堅実さと創造性をもって新しい展望をつくりだす、同じ人類によって表現されたものであると考えます!

 

住んでいる場所もまた重要です。共に住む目的は、全員にインスピレーションを与えられる場所、精神と形が融合され、創造性やファンタジーを通して精神性を獲得するということが明らかにされる “アタノール(錬金術のためのるつぼ)”のような場所を創造することです。

 

全体としてのダマヌールは、ひとつの偉大な芸術作品として見なされるかもしれません。一人ひとりは他の人からインスピレーションを受け取り、次に他の人へインスピレーションを与えます。すべての人が、状況や時期に応じて、主人公であったり観衆であったりします。

 

その到達点は、情熱、献身、喜びと創造性の物語、人間の次元と私たちを取り巻く異次元間の境界で全てが競われた物語を伝えることです。

芸術と教育

ダマヌール連合体内部の学校活動の中で、特別な方法で行われている子供たちへの教育のひとつに、創造性の発達に向けた教育があります。

 

実際に、保育所から中学校までのすべての年齢で、芸術とのつながりが深められます。子供たちや若者たちには、大人たちが体験するのと同じ体験が、異なる年齢のグループにも理解しやすいように調整されて、提案されます。活動には、芸術と創造性のすべての分野において自己の才能を探ること、共同の芸術作品の創作において各自の創造的な表現を統合すること、人生のどんな局面にも立ち向かうためファンタジーを使うこと、などが含まれています。

 

若者たちはこのすべてがとても気に入っています。観察し、描き、粘土や再利用された材料で形をつくり、楽器を奏で、歌うことを習い、詩を書き、演劇、音楽、ダンスを通して共に創作した物語を上演します。彼らはこれらのすべてを楽しみながら行い、自分自身の側面を明らかにしながら、芸術を通して自由に自分を表現できるのです。

 

教育者には、芸術的および専門的なトレーニングと当然、創造的な方法で教える能力が求められますが、それはさほど難しくはありません。なぜなら子供たちや若者たちは並外れたミューズたちだからです!

 

芸術教育の価値が最大に証明されるのは、若者たちが成長するにつれて教師とのつながりから解放され、自主的に学んだことを磨くときです。

 

たとえば青年期の若者が、若者の家(ミルテのヌークレオ・コミュニティーにあります)にいっしょに住み、トロールの足というポピュラー音楽のグループを組んでいます。彼らは共に音楽を創作し、アレンジし、演奏しています。これらの歌は、一般の生活や、ダマヌールでの彼らの生活上の意見や感情、アイディアを表現する方法の一つになっています。