社会組織
設立当初からダマヌールは、憲法によって規定された明確な社会組織を採用し、コミュニティーの生活にヒントを与える哲学的な原則を作成することを選択しました。
この選択は、同じ理想に動かされた多くの違う人々の日常生活の共有が成功することは、明白で容易に認識できる価値観と習慣の土台の上に成り立つとの確信によって動機づけされています。
ダマヌールの生活におけるさまざまな面の世話をしている組織体は、市民によって選出されます。
すべての果たされる社会的役割は、同じ有権者の側の評価と監査に左右されます。
生活の質(QOL)
40年の歴史の中で、ダマヌールの生活の質(QOL:クオリティ・オブ ・ライフ)は、初心を大切にしながらも劇的に発展してきました。
今日、100ヘクタール以上のテリトリー、10箇所以上のエコ建築、市民やゲストへのおもてなしサービスができる施設、各種生産物、オーガニック農業、各々のコミュニティーにおける再生可能エネルギー、0歳から14歳までのファミリー・スクール、統合医療センター、その他、生活に豊かさと質の高さをもたらす、数多くのものが挙げられます。
ダマヌリアン達の連帯、分かち合い、勤勉さは、全ての人にとって有用なものとして、この共同の豊かさの成長をもたらした価値です。
ダマヌールでは、困難な状況にある人をサポートするという事は、高齢者や若者、妊娠中の女性をサポートするのと同様に責務なのです。あらゆる市民は、その人がどのような活動を行っているか、あるいは国からどのような援助を受けているかということに関わりなく、高いレベルのサポートが保証されています。
若者は、あらゆるコミュニティーから勉強や旅のサポートを受けています。それは、ダマヌールが、教育はあらゆる人の間で共有されるべき大切なものであると感じているからに他なりません。
また、ダマヌール内部のヘルスケアシステムは、どの様なケアを受けるか、すべての人々が選択できる様になっています。ダマヌールの伝統的医療(プラノテラピー、穏やかな療法、自然療法)と並び、様々な医療が提供される(大部分がダマヌール市民による)公共の医療施設や多くの専門的サービスが、ダマヌリアンだけでなく、近隣からやってくる利用者にも提供されています。
すべての健全な組織化されたコミュニティーが、ダマヌールのテリトリーを補助的に支えるための重要な貢献をしていす。これは社会的な安定をもたらすための基本的な要素であり、コミュニティーの住人やサービスを受ける為にやってくる人々の生活の質を高める事に貢献しているのです。
選挙によって選ばれる組織
ダマヌールの人々はたぶんヨーロッパでより頻繁に投票する市民です!イタリア国家やヨーロッパ大陸の選挙に加えて、実際ダマヌールの選挙も重なります。
6か月ごとにレグイダの投票が行われます。レグイダとは社会組織の中で最高の役割で、コミュニティーの連合体全体の活動と発展を調整することに専念します。
毎年コート・オブ・ジャスティス(司法裁判所)も選ばれます。コート・オブ・ジャスティスは2番目に重要な機能です。彼らの任務は、憲法の原則が遵守されているかどうか監督し、市民間の争いに決着をつけ、いくつかの組織の行いを監査することです。
コミュニティーごとに、毎年、年に一度の選挙があり、ヌークレオの長、またはレジェンテも選ばれます。彼らは、人のつながりやさまざまなコミュニティーのプロジェクトの実現、そして制度の視点から、コミュニティーにおける生活の世話をします。
最後に、ダマヌールの広がりを与えられた、さらに多くのコミュニティーが置かれたテリトリーの地域は、州として認められています。そこでガイドするのは、さまざまなコミュニティーのメンバーによって選ばれたカピタノ(長)で、一年間の任期です。
3つの体(メディテーションの学校、ゲームオブライフ、そしてテクナルカート)の責任者は、賢者によって指名されます。
賢者は、2013年に亡くなったダマヌールの創始者でありスピリチュアルガイドであるファルコ・タラッサコによって認められた3人です。賢者の役割は、ファルコが生前にもっていた機能、コミュニティー連合体の全体的な方向に注意を払うことやいつも私たちにインスピレーションを与えた夢を育み続けることです。
憲法
ダマヌールの憲法は、十分に綿密な哲学的視点によって、時代の中で改正されるように制定されました。
それは、つねに必要最小限の法や規則で、絶えず増していく個人の自覚の上に保つことができる現実を創りだします。
1981年にさかのぼり、130を超える条項を含む初稿にもたらされた長い変化の歴史は、今日効力がある、コミュニティー連合体の生活の土台となる基本的な原則だけを集めた15の条項からなる版に残されました。
これらの原則の中でもっとも重要なのは、他の人をよく思うこと、継続的な内面の変容を支援すること、そして、市民の間の互助と尊重、いつも他の人に対して新たな見直しの可能性を与えること、環境とすべての生命の形に配慮することです。
憲法は喫煙、麻痺させる物質の使用や、私たち自身や他の人を傷つける可能性があるいかなる過度の状態も禁じています。
ダマヌールの人々は、人生の選択としてこの規定に従います。そしてダマヌールのテリトリーに立ち寄るすべてのゲストに対しても、滞在中はこの規則に従うことが求められます。