教育と子供たち

ダマヌールでは、教育とは知的、社会的、倫理的、精神的に成長する機会として考えられています。

 

それは子供たちだけの為ではなく、教育者、先生、両親、ダマヌールすべての家族のためでもあります!

 

ダマヌールの文化や国民性の多様性は、教育の環境に、豊かさをもたらしています。

 

若者にとっても大人にとっても、多様性に接するということは、創造的に考え、新しいアイディアを受け入れる能力を広げることになります。この豊かな環境で、子供たちは小さいころから、自己責任、世界市民として、自分自身の将来を決めることができるように教育されます。

 

18歳もしくはその前でも条件が満たされれば、少年少女たちは、両親と共にコミュニティーに住み続けるか、または他の体験への参加をするか、選ぶことができます。

 

そのひとつが若者たちの家というプロジェクトであり、15歳から21.22.23歳の年代層の若者で運営するコミュニティーへの参加です。

出産

出産を準備するということは、身体と精神に新しい魂を迎える手はずを整えるということです。

 

新しい出生を迎えるということは、両親とコミュニティーが準備をする必要のある神聖なイベントです。

 

(出産を準備しようとする)すべてのダマヌール市民は、両親になるという自覚を持つという選択をし、自分たちの決断を他の人と分かち合うことが求められます。

 

歓迎はきちんと準備される必要があり、たくさんのことが考慮されます。

 

例えば、捧げられた空間から、名付け親(新しい出生において、これから親になる夫婦の精神的および実際的なサポートをすることを代表する者)の選択まで。これがダマヌールの「出産のプログラム」の意義です。

 

計画されたものであれ、予期しない到着であれ、子供の到着というのはいつもすべての人にとって祝賀です。妊娠は自然な機会として体験され、女性は素晴らしい経験をします。

 

受胎の瞬間から、やがて知覚することになるあらゆることに対し、胎児はとても繊細です。母親の感情や子宮内での子供の初期の体験を豊かにするため、人類の神殿の芸術や、聖なる森のコースを通じて、植物の世界とのコンタクトが用いられます。

 

その他に、妊娠している母親たちは、ヨガ、ストレッチ、歌や踊りを行ったりします。望むなら、父親もこれらのダイナミックさを分かち合えます。

 

通常、妊婦の身体の状況が許せば、家での分娩が行われます。適切な準備ができた女性にとって、分娩は密接な関係を生きる変容のプロセスの最高の瞬間です。

 

一方、子供にとっても、歓迎された環境に生まれてくることは、世界に顔を覗かせる最上の方法となります。

 

出産の後は歓迎の儀式が行われ、新しい出生を歓迎する音楽とダンスの協働による祝賀が行われます。

学校

文明、アイデンティティ、文化というのは、何らかの形の教育なしでは存在しません。

 

ダマヌールのファミリー・スクールは1985年、親たちによる発案によって、0~14歳の年代層の子供たちの教育を直接的に指導するためのダマヌール内部の学校として設立されました。

 

社会的プロモーション協会「ダマヌール教育」は、このサービスのために設立され、公立の義務教育で行われるのと同じカリキュラムを含んでいます。地域の公的機関により、毎年年度末に教育指導に対する検査とすべての生徒への試験が行われます。

 

ダマヌールの教育のヴィジョンでは、子供たちをコースの中心に据えています。公立の義務教育のカリキュラムの他に、自分自身を表現するということに関する活動や、自然との繊細なコンタクト、芸術やエコロジー分野など、実際的な体験につながる多くの活動があります。

 

若者たちは、互いの能力を伸ばすことを助け、支え合うため、常にグループの中に異なる年代の者がいる環境の中で活動します。すべてのグループは、委任されている教育者に任せられており、他の教師たちとも協働しています。

 

ダマヌール市民の中には、教師や教育者がたくさんいます。生徒と教師達は、可能な限り、イタリアや世界の歴史的なさまざまな場所を一緒に旅します。バーチャルな仮想として事実を見るのではなく、世界を知るために自主的に体験をします。

 

学校は、環境や互助を呼びかけるキャンペーンに活動的に参加しています。若者たちは「オン・レ・テ」を通して、ニカラグアのマンカロンチート島に学校を建設する支援をしました。長年に渡りグリーンピースの活動家と交流しており、ジェノバ港に停泊する折には「虹の戦士」として受け入れられています。

若者たちのコミュニティー

2007年、思春期の少年少女のグループは、「若者たちの家」とも呼ばれる、ミルテのコミュニティーを誕生させました。大きな責任感と自主性を伴うことになる、大人なしで一緒に住むという実験を、15~23歳の少年少女たちがそこで始めました。

 

全員が、ともに助け合うこと、個人的責任を持つこと、日常生活のすべての面、買い物、料理、掃除、経済などを管理するように訓練されました。

 

若者たちの家のコミュニティーは、すばらしい成功をおさめ続いています。そのコミュニティーは、他のコミュニティーと直接的なコンタクトをするため、ダマヌールの主要な場所にあります。

 

18歳以下の少年少女は、高等学校の2年目より、両親の同意を得て参加できます。

 

ダマヌールの若者たちは中学校までダマヌールの学校に通い、その後は公共の高等学校に行きます。

 

多くの理由で、異なる教育的背景のより大きなクラスの中に組み込まれるこの過程は、彼らの人生に大きな変化をもたらします。この変遷を助けるために、大きすぎる変化を一緒に集中させることないように、高等学校の1年を終了後、この若者たちのコミュニティーに仲間入りができます。もちろん、望めば両親と住み続けることもできます。

 

コミュニティーでは、家庭内で各自の異なる必要な仕事をするという規則がありますが、良い学校の成績を維持するということも不可欠です。落第点の若者たちは時に両親の住むコミュニティーに帰りますが、寛大さによって互いを支え合うことから、こういったケースは稀です。