ダマヌール・クレア

ダマヌール・クレアは、マルチな機能のあるスペースとして、一般公開されています。


ダマヌール・クレアは、様々なアイディアや夢の“生きた実験場”として、芸術作品の制作や展示、文化的イベント、持続可能なエコプロジェクトなどが実施されています。これはダマヌリアンの資源利用の一つの例ですが、4000m2のスペースに、様々なサービスや生産の実験場、共同のミーティングスペースなどが入っています。

 

ダマヌールは、オリベッティの元工場だった建物を購入し、2004年にダマヌール・クレアとしてその建物を再開しました。

 

建物の中央会議場には、社会的改革者であり、実業家であるアドリアーノ・オリベッティの名前が付けられました。

 

彼は1950年代にこの谷の人口減少を食い止める為にこの総合施設を作り、この地域の住人がここで働くことができるようにしたのです。かつての総合施設を新たに使うという試みは、放棄されている古い工場エリアをどう再利用するかという、ひとつの事例となりました。

 

工場はアドリアーノ・オリベッティの望んだ特徴を尊重しながらも、新しい事業所が求める形、サービスに合わせて整備されました。彼の思いは、個人と社会、労働環境が調和的な関係となる事でした。

 

アドリアーノ・オリベッティの中央会議場は、テレビカメラやライブ映像の撮影と再生の為の大型スクリーンが設置され、各国語の同時通訳、インターネットによるライブ放送が可能となっています。

 

ダマヌール・クレアには数々の事業所があります。

 

食料供給関連(スーパーマーケット)、バイオ建築の建物とその関連プロジェクト(設計事務所)、健康でいられる為の総合診療所(クリニック)、芸術の工房、エステティックサロン、美容室など・・・

 

要するにダマヌール・クレアを出る事なく歯科治療も受けられるし、ヘアカットもできるし、エコ建築の設計もできるし、夕食のためのオーガニックな食料を調達する事もできるし、庭に粘土でできた胸像を据える事もできるのです。

 

その他にも、ダマヌールクレアには、沢山の事業所があります。

以下にその一覧リストを示します。

ニアテル】アートギャラリー:ファルコ・タラッサコセルフィック・ペインティングの常設展示

テンタティー】:オーガニックで非遺伝子組み換え農産物のスーパーマーケット

【アリエルボ】:バールとオーガニックレストラン

オロ・クレア】:金細工製品と宝石細工のセルフィカ

フィネスィック】:保険と財務規定

エディラルカ】:バイオ建築と不動産

【パフォーマ】:エコな理容師達

コナクレイス】:内面的倫理と精神性を探求するコミュニティーと、社会組織との協働をサポート

デヴォダマ】:出版業、ウェブエンジニアリング、マルチメディア

ソレラ】:再生可能エネルギー

【フィジオクレア】:医学的テラピー

【キセラ】:温泉と健康センター、プラノテラピーと自然医学のスタジオ

クレア・サルーテ】:総合診療所

セレット】:セルフィカと彫像の工房、セラミック工房、彫像と絵画

【アルティーレ】:絵画とモザイク、ガラス細工の工房

アウリフォリア】:修復の為の工房

イナウジェ】:建築、バイオ建築のスタジオ

アーサヤ・クリエーション】:手作りのシルクファッション